オリンパスのフラグシップ機OM-D E-M1 markⅡは自分の撮影スタイルに合ったボタンやレバーの配置にカスタマイズできるのが魅力のひとつですよね。
ただ、たくさんの機能が凝縮されている機種なので、どのボタンに設定して良いか迷ってしまい、とりあえず初期設定のままにしてしまっていたり、どのボタンに設定したか分からなくなってしまっている方も多いのではと思います。
私の主な撮影対象は
・子供・家族
・旅の記録
・建築
です。
今回はそれぞれのボタン配置とその設定方法を紹介しますので、同じ様な撮影目的でE-M1 markⅡを購入された方に参考にして頂ければと思います。
- ①フロントダイヤル→露出補正
- ②リヤダイヤル→絞り値補正(F値)
- ③AEL/AFLボタン→親指AF
- ④Fnレバー→AFモード設定
- ⑤Fn1ボタン→AFターゲットモード
- ⑥Fn2ボタン→マルチファンクション
- ⑦ボタン→ピーキング
- ⑧前面上ボタン→デジタルテレコン
- ⑨前面下ボタン→デジタルシフト撮影
- ⑩連射/セルフタイマー/HDRボタン
- ⑪AF/測光モード/連射
- カスタマイズ設定の保存
- まとめ
①フロントダイヤル→露出補正
初期設定のままです。明るさの設定をします。
②リヤダイヤル→絞り値補正(F値)
初期設定のままです。F値(被写界深度)の設定をします。ボケの量の調整です。
③AEL/AFLボタン→親指AF
C-AFの親指AF設定
「親指AF」とはシャッターボタンとは別の親指で押すボタンでピントを合わせてからシャッターボタンで撮影する方法のことです。
初期設定ではシャッターボタン半押しでピントを合わせて、全押しで撮影になっています。
『親指AF』のメリットはこちらのサイトが非常に分かりやすいです。
知ってた?ピント合わせが超高速になる親指AFの使い方と設定方法! | studio9
【設定方法】
「MENUボタン」→[カスタムメニュー]→[A1 AF/MF]→[AEL/AFLモード]→[C-AF]→[mode3]→「OKボタン」
MF(マニュアルフォーカス)の便利な設定
【設定方法】
「MENUボタン」→[カスタムメニュー]→[A1 AF/MF]→[AEL/AFLモード]→[MF]→[mode3]→「OKボタン」
この設定によりMF(マニュアルフォーカス)モードの撮影でも、AEL/AFLボタンを押せばS-AF(シングル・オートフォーカス)を作動させることができます。
いったんオートフォーカスでピントを合わせ、その後にレンズのフォーカスリングで詳細のピントを合わせることができるようになります。
これはとても便利です!
私はこれをオリンパスの『オーナーズケアプラス』のHPで知りました。
④Fnレバー→AFモード設定
C-AF(コンティニュアスオートフォーカス)とは動き回る子供をカメラが追いかけてピントを合わせてくれるオートフォーカスモードです。
私は子供の撮影をすることがメインなので、C-AFをFnレバー1に設定しています。
【設定方法】
「MENUボタン」→[カスタムメニュー]→[Bボタン/ダイヤル/レバー]→[Fnレバー設定]→[Fnレバー機能]→[mode2]→3つのチェックボックスに全て☑︎を入れる。
☑︎を入れたら「MENUボタン」を押して戻り、「OKボタン」を押す(設定を決定する)。
これでファンクションレバーがAFモードの選択に使用することができる様になります。
Fnレバー1→C-AF
【設定方法】
Fnレバー位置が「1」の状態で「メニューボタン」を押し、スーパーコンパネでオートフォーカス方式を「C-AF」に設定する。
Fnレバー2→MF
【設定方法】
Fnレバー位置が「2」の状態で「メニューボタン」を押し、スーパーコンパネでオートフォーカス方式を「MF」に設定する。
⑤Fn1ボタン→AFターゲットモード
初期設定のままです。ボタンの絵がターゲットマークなのでそのままにしています。
このボタンを押して、フロントダイヤルを回すとE-M1 markⅡの特徴であるAFターゲットモードを選ぶことができます。
AFターゲットモード 最適な被写体 例 (1)オールターゲット とっさの撮影や、被写体が画面全体を動きまわる場合 スナップ撮影や子どもの、室内でのペットの撮影 (2)シングルターゲット 静止している被写体や、小さな被写体の撮影 風景、三脚を使った撮影 (3)5点グループターゲット 動きのある被写体で9点では広すぎる場合 サッカーやラグビーなど主要被写体の前後に他の被写体が横切る場合など (4)9点グループターゲット 動きのある被写体 鳥、小動物の撮影や飛行機などの乗り物の撮影、スポーツ撮影など
⑥Fn2ボタン→マルチファンクション
このボタンを押したままフロントダイヤルを回すと色々な機能モードに切り替えることができます。
ハイライト&シャドウコントロール
構図の中の明るい部分と暗い部分を別々に明るさの調整を行うことができます。
カラークリエイター
色の調整を行うことができますが、私はあまり使っていません。
OVFシュミレーション
一眼レフの様にレンズから見たままの様に見えるモードですが、調整した画面がそのまま見て撮影できるEVFのメリットが消えてしまうような気がして使っていません。
私は初期設定を「ハイライト&シャドウコントロール」に設定しています。
⑦ボタン→ピーキング
ピントが合っている部分に赤い線?がでるモードに切り替えます。
どの部分にピントの山があるか画面上で確かめることができます。
私はあまり使用しないのですがマクロ撮影する方は多様するのでしょうか。
⑧前面上ボタン→デジタルテレコン
望遠レンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rを使用するときにさらにズームしたいときに使用しています。
すこし画像が荒くなりますが、運動会の時に離れている場所から子どもの席を撮影するときに結構使いました。
⑨前面下ボタン→デジタルシフト撮影
広角レンズを使用した室内の撮影では少しカメラの高さや角度を変えただけで直角や水平が歪んで写ります。これを補正してくれる機能です。
シフトレンズを使用して撮影しているかのように、ライブビュー画面を見ながら、縦横同時に「台形補正」をしたり、「パースペクティブ強調」ができます。画像管理・編集ソフトの「OLYMPUS Viewer 3」にもこの機能があるので、補正イメージを確認した後、RAW現像から細かい修正も行えます。(オリンパスHPより引用)
注意しなければいけないのは撮影範囲が狭くなることです。
私は仕事で建物の撮影をするときはこの機能は使わず、広めに撮影しておいてフォトショップなどで補正しています。
旅行で建物をきっちり撮りたい時やフォトショップでの補正をしない前提で撮影するときはこの機能を使っています。
⑩連射/セルフタイマー/HDRボタン
このボタンは初期設定のまま使用しています。
ボタンに用途の絵が表示されているので変えない方がよいかと(笑)
このボタンで主に使用する機能は『HDR』と『撮影モード』切り替えです。
HDR
『HDR(ハイ・ダイナミックレンジ』とは撮りたい構図の中に明るい場所と暗い場所があるときに、明るい場所に露出を合わせると暗い部分が黒く塗りつぶされてしまい(黒つぶれ)、暗い部分に合わせると明るい部分が白く飛んでしまう(白飛び)様なときにこのボタンを押して前ダイヤルで『HDR1』か『HDR2』を選んで撮影します。
シャッター音「切り」(消音モード)
音を出せない場所での撮影時にシャッター音無しのモードに切り替えます。
連射モード
文字通り、連射モードにしたい場合です。
タイマー撮影
記念撮影でタイマーモードにしたり、手持ちで建築を撮影するときに振動による手ブレを極力抑える為に2秒タイマーへの切り替えに使っています。
最近は家族撮影でのタイマーをスマホのソフトでワイヤレス撮影を行っています。
ハイレゾショット
ハイレゾショットを使うときは三脚ですので、そんなにスピードは必要ないかと思いますが、スーパーコンパネでなくこちらのボタンで切り替えを行うことが多いです。
⑪AF/測光モード/連射
このボタンは初期設定のままです。あまり使用していません。
カスタマイズ設定の保存
せっかくカスタマイズしても、色々と設定しているうちにボタンの機能がうまく作動しなくなり、原因が分からないまま、解決の為に初期設定に戻さなければならなくなった、という口コミを見たことがあります。
その様な時の為にパソコン用のソフトのオリンパスビューワーで保存することができます。
お気に入りのカスタマイズができたら一度保存されることをオススメします。
まとめ
いかがでしたか?
OM-D E-M1 markⅡはたくさんのボタンやレバーの設定を自分の好みに設定することによって、よく使う機能にアクセスしやすくなり、能力を十分に使うことができます。
愛着も湧いてきますよね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。