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建築の言葉 城戸崎博孝「とめどなくディテールを追求し続ける。そうして生まれた建築は、その魅力を必ず人に伝えてくれるのです」

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「とめどなくディテールを追求し続ける。そうして生まれた建築は、その魅力を必ず人に伝えてくれるのです」

 

モダンリビング231号(2017年3月)に掲載されている「洗足池の家/Monolith」のなかでの言葉です。

建築家の城戸崎博孝さんは多くの邸宅を手掛けている
1942年生まれの東京都出身の建築家です。


モダンリビングの豪邸特集に毎回すごい作品が掲載されています。

 

本作は22ヶ月という長期間を経てつくりあげた建築で「現時点(2017年)での私の集大成です」と城戸崎さんが語っています。

ミース・ファン・デル・ローエの「God is in the detail(神は細部に宿る)」という言葉は有名ですが、城戸崎さんはまさにこれを徹底的に体現していると感じる建築家です。

 

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グッドデザイン賞2017HPより

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グッドデザイン賞2017HPより

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グッドデザイン賞2017HPより

住宅 [洗足池の家 / MONOLITH] | 受賞対象一覧 | Good Design Award

 

私は一級建築士として20年以上住宅設計・デザインをしていますが
経験を重ねるたびに細部の納まりを追求した図面を書く様になりました。

城戸崎さんのレベルとは全く違いますが...^^;


レベルの違いはありますが
ディテールを追求した建物は完成度を増し
その結果住まい手、設計者の満足度も上がっていくことを実感しています。

 

細かいディテールを検討した図面を書いたとしても
一旦建物が完成してしまうと当たり前の様に出来上がっているので
専門家以外の人が見ても何も感じないのが普通です。


設計者の自己満足の世界でもあるのですが
住まい手の為に誰も気づかない部分にまでこだわって建物を完成させるのが
プロの仕事だと現在は考えています。

 

”床・壁・天井、住まいのあらゆる場所をミリの単位で極める。ディテールの質こそが、住まいの品格をつくるのです。”

ミリ単位で「納める」ではなく、「極める」と表現されていることに
気合を感じます!

 

”建築家に必要なのは美しいものを見て、美しいと感じる心。美を極める才能がなければいい建築は作れません”

見たものに対して鈍感にならずに
なぜ美しいと感じるのか
具体的な言葉に変換することが
建築家には必要な作業なのだと受け取りました。

自分に「美を極める才能」があるかどうかは分かりませんが、
常に言葉に変換するトレーニングは継続したいと思います。

 

”すべてが無理なく収まった全一の世界で訪れた人が感じるのは心地よい緊張感。
広さや装飾といった表面の豪華さではなくこの場所に身を置くことが価値となる背筋が伸びるような透き通った空気そのものだ(モダンリビング編集者)”

 

城戸崎博孝さんんが半世紀を経てたどりついた「心に響く美しさ」を持つ建築
と表現する「洗足池の家/Monolith」はモダンリビングNO231に掲載されています。