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【スイング道 六歩目】ミスショットの原因!スウェーについて考えてみる(後編)

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今回は『スウェーについて考えてみる』の後編です。

前編と中編はこちら

 

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 中編の最後には『頸反射』という極限まで人間の反射能力を使うテクニックを使う大谷選手について書きました。

今回も球界を代表する選手のフォームに線を引いてみます。

 

 

 ヘルメット0.8〜0.9個の筒香

まずは2017侍ジャパンの4番筒香選手です。
こちらの動画より

筒香嘉智 バッティング スローモーション(2016年第14号サヨナラホームラン) - YouTube

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ヘルメット後0.8〜0.9個。移動量はかなり少ないです。
2014 .300 22本 77打点
2015 .322 24本 93打点
2016 .322 44本 110打点

 

イチローに通じる規格外?の柳田

 

次はトリプルスリーの柳田選手

柳田悠岐 ホームラン スイング スロー - YouTube

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 なんとヘルメット2.5個くらい前進しています。筒香選手と比べると構えでのスタンスが狭く、並進しながらトップを迎え、前脚が着地してからその場で回転してステイバックしています。イチロー選手に近いのかもしれません。
同じくスタンスが狭い落合選手が移動量0.5個とは対照的です。

柳田選手は①構え②前脚を上げる③並進④前脚着地(割れ)⑤スイング  と5つの行程
落合選手はすり足で①構え②並進③前脚着地(割れ)④スイングと4行程です。

構えからいきなり並進(しかもかなり少ない)して割れに入る落合選手の方がかなりシンプルで再現性の高い打ち方かもしれません。

「神主打法」と言われた落合選手の打法ですが、他の選手より無駄を省いた打ち方になっています。


現在の日本では5行程の選手が多いと思います。


前回、中田翔選手の成績が突き抜けないのは移動量が多いのが原因?と書かせて頂きましたが、柳田選手はこの移動量であれだけの成績を残せるのですから、豪快なスイングと飛距離と共に規格外なのかもしれません…

2014 .317 15本 70打点
2015 .306 34本 99打点
2016 .306 18本 73打点

落合さんの書籍で「イチロー打法の真似をしてはいけない」ということが書いてあります。もしかしたらこれは柳田選手にも当てはまるかもしれませんね(´∀`*)

 シンプル打法のデビット・オルティーズ

次はメジャー通算541本塁打、レッドソックスのデビット・オルティーズ選手

デビッド・オルティーズ スイング スロー - YouTube

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オルティーズ選手は頭1つ分の移動です。ホームランを打った時の動画を見ると片手を離した豪快なフォロースルーでパワフルさが目立ちますが、①前脚を上げて②着地(割れ)③スイング までの流れが非常にスムーズに見えます。

2014 .263 35本 104打点
2015 .273 37本 108打点
2016 .315 38本 127打点

体が大きくパワーで打っていると思いがちですが写真で分解してみると無駄の無い、フラットでシンプル、合理的な打ち方に思えます。

前脚を上げた時のグリップの高さは日本の選手に比べてかなり低いです。この低さは元阪神の最強助っ人ランディ・バースを思い出します(古くてすいません汗)

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ランディ・バースのグリップ

 回転打法と移動打法

 下の動画ではイチロー選手を「移動打法」、オルティーズ選手を「回転打法」として様々な角度から解説した番組です。

 

データマン 時速192 9ML驚異のホームラン - YouTube

中編で紹介したボンズ選手と栗山監督の動画からすると、ボンズ選手の目には日本の選手は「移動打法」に見えているかもしれません。

外国人選手によく見られる上半身を前傾させた構えもこの辺に理由があるのかもしれませんが、今のところ私には日本とメジャーの選手の構えの違いの理由が解りません。

 私がブログで毎回引用させて頂いている『バッティングの正体』手塚一志著(ベースボールマガジン社)にも「並進量」のことが書かれています。

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イチロー選手のような71kgしかない軽量選手ならば、ボディーを鋭くスピンさせるために、大きな並進運動が必要(図54A)となるし、113kgのマグワイアはわずかな並進運動でも、ボディーをスピンさせるだけのエネルギーを生み出せる(図54B)かもしれない。2人のステップの違いは、まことに理にかなっている。

 

 

手塚さんは軽量選手が鋭く回転するためには重量選手より並進運動を多くする必要があるという、力学的な点から解説しています。

やはりボンズの言うように(体型に合った)『バランス』が大切ということでしょうか。自分なりのスイングを極める道はまだ続きます…

 

バッティングの正体

手塚 一志 ベースボールマガジン社 1999-05-01
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最後まで読んでいただきありがとうござました。

 

 【ご注意】
このブログの内容は、現役をとっくに引退した素人おじさんが趣味で大好きな『手塚理論の研究』と自分なりの『バッティング』を極めたいという「道」を書いているだけなので、現役の方は参考になさらないで下さい。当然、手塚一志さんの意図とは全く違う内容になってしまっている可能性も十分にありますのでご注意ください。