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【スイング道 四歩目】ミスショットの原因!スウェーについて考えてみる(前編)

 
正確なショットの大敵「スウェー」 

ゴルフでは昔からスウェーは良くないと言われます。ゴルフスクールで先生に「ミスショットが出る時は腕ではなく体の左右のブレをチェックしてください」と言われ、しばし注意して練習しているとショットの方向が安定してきました。野球でも甘い球をミスショットせずにヒットにできる能力が高い打率につながります。

ということで今回は『スウェー』について調べようと思います。

中田翔選手の理論(2013年)

坂本勇人&中田翔 打法の極意

動画の中で「左足を上げたらその場で回るイメージ」「ボール一個分体が流れると体感速度に3キロの差が出る」と言っています。体を突っ込ませずに長くボールを見ることが重要と考えている様です。
スピードが3km/h違うと0.1秒で8.3cmの差が出ることになります。8.3cmも食い込まれたら芯で捉えたはずがドン詰まりになってしまいますね。

 

普通にステップすると突っ込んでしまう?

ここで中田選手のバックスイングから前脚着地の瞬間の写真に線を引いてみました(後ろの看板の「ダイショー」の「ー」の後ろに基準線を合わせています)。下半身の位置に注目してください。

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バックスイング

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前脚着地


前に突っ込まない様に意識してトレーニングしている中田選手でさえステップするとこれだけ前に体が移動していることが分かります。


この写真から、普通の人が何も意識しないでステップしてしまうと体は思ったよりももっと前に突っ込んでしまうのではないか?ということが予想されます。

 

「並進運動」と「スウェー」の違い

下半身主導でスイングするためには必ず「並進運動」をしなければスイング出来ません。並進運動とは重心移動のことです。重心が移動したエネルギーを回旋運動に変換することで下半身主導のスイングをすることが出来ます。

「並進運動」と「スウェー」は両方とも体が横に移動する動作ですが具体的な違いは何でしょうか。

「横ズレってスウェーじゃないのか?」と心配される方がいるかもしれませんね。たしかにスウィング中に腰が左方向にズレてしまう動きって、文字だけを読むとスウェーと思われるかもしれません。
でも、並進運動はスウェーとは同じではありません。あきらかに別ものです。並進運動とスウェーとを分ける一番の違いは、その骨盤の横ズレしている時に上半身が同じ空間にとどまっていられるかの点です。

『図解 手塚一志のうねり打法 ゴルフ編』手塚一志著(PHP研究所)より引用

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 この視点で見ると上の写真の中田選手も上半身を下半身の上に残していることが分かります。

 

軸足の重要性

以前に落合選手の連続写真を見て体の移動が少ないことに感心し、真似をしてみたのですが同じ様なズレ量にすると、まともにスイングできませんでした…

以下『落合博満の超野球学 バッティングの理屈』落合博満著(ベースボールマガジン社)より引用

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構え

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前脚着地。バックスイングと同時?


中田選手は足を高く上げ、落合選手はすり足という違いはありますが、中田選手と比べて体の移動(並進)がかなり少ないです。

なんとヘルメット半個分しか移動してません!

落合選手がいかにミスショットの少ない打法を選択していたかがよく分かる写真です。加えて通算510本もホームランを打つ長打力ですから3回も三冠王に輝いたのも不思議ではないですね。ほんとにすごい打者です。

上記の本で落合選手は「軸足の重要性」ついて触れています。

 私は現役時代から、バッティングにおいて技術的にどこか崩れた場合、その原因は全て軸足の使い方が悪くなっているからだと分析していた。私の現役当時から現在まで、周囲が期待する成績に届かず苦労している選手というのは、99%が軸足に問題を抱えている。(中略)図1-Aの構えの時点から体の中心線が動いてはいけない。そのためには、軸足は構えた時点の位置から動かさず、我慢しておくことが大切だ。図1–Aと図1-Bを重ねたものが図1-Cになるが、構えからステップした時、上半身はやや沈んでいく。しかし、中心線は動いていないことを確認してほしい。そして、回転軸は軸足や投手寄りの足ではなく、あくまでも体の中心線で行う。体の中心を軸にしなければ、自然ないい回転はできない。これも打撃の基本と考えたい。そして、体の中心線で回転するためには、軸足の位置を動かさないことがポイントなのだ。

  

 

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 (引用ここまで)

この解説の図を見ると落合選手は体の中心線は投手側に並進するのではなく、同じ場所で沈み込む動作が理想と考えているのがよく分かります。並進0を基本と考えれば、自然に進んでしまう分しか投手側に突っ込まないので、上の写真の様な並進量を実現できることもうなずけます。

 このスウェーするという動きが、すべての技術的な崩れを引き起こす原因である。スウェーは「前後にふらつく」という意味だが、その言葉どおり前方へのスウェーと後ろへのスウェーがある。これについては追って詳述していくが、前方へのスウェーでは体と一緒に腕も出てきてしまうため、100%の力でボールを叩くことができない。すなわちパワーのロスが起きるわけである。この時、軸足も我慢できず前方へ流れてしまうのだ。
体がスウェーしてしまうことには、いくつかの原因がある。主なものを挙げると、ひとつは結果が残せないため、打ちたいという気持ちばかりが先走ってボールを迎えにいってしまうことだ。スピードボールに負けまいとして力を入れすぎること(厳密にいえば、この時点でスピードボールには負けてしまう)によって、自分からボールに近づき、反対にもっと詰まらされてしまう。もうひとつは、下半身が弱い、あるいは故障などで力がかけられないために体が早く開いてしまうことだ

(引用ここまで)

落合選手も中田選手と同様に、軸足を最重要と考えています。
しかし、足を高く上げる中田選手に比べ、落合選手は上下動でバックスイング(割れ)のポジションに入って行くため、極端に前後の動き(スウェー)を抑えることに成功しています。これによりギリギリまで球を引きつけて信じられないホームランを打つことができたのではないでしょうか。

この動画は工藤投手が「見逃す」と思った瞬間に落合選手がスイングしてホームランになってしまったそうです…ホントにギリギリまで引きつけていることが分かるエピソードだと思います。

1993オールスター 落合(中)vs工藤(西) - YouTube

 

次回は実際にスウェーを少なくするにはどうしたらよいのか?
について研究したいとおもいます。 

 

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【ご注意】
このブログの内容は、現役をとっくに引退した素人おじさんが趣味で大好きな『手塚理論の研究』と自分なりの『バッティング』を極めたいという「道」を書いているだけなので、現役の方は参考になさらないで下さい。当然、手塚一志さんの意図とは全く違う内容になってしまっている可能性も十分にありますのでご注意ください。